アンビリーバブル たった1つの真実 感想(ネタバレ注意)レイプされた少女は嘘つき呼ばわりされる

ドラマ

アンビリーバブルは予告動画が出たときから注目していました。

一目見て思ったんです。これは絶対に面白いドラマだと。というのも、アンビリーバブルに似たドラマがつい最近Netflixに追加されました。

ボクらを見る目。

アンビリーバブルと共通しているのは実在する事件を基にドラマ化したという点。そして、ボクらを見る目は今年みたドラマの中でとくに面白いと思った作品です。 だから、似たようなドラマのアンビリーバブルは絶対に面白いと確信していました。

海外最大手のレビューサイトIMDbでは8点以上の評価を得ています。個人的な感覚でいえば7点は良作8点は名作なので、アンビリーバブルやっぱり面白いドラマだと思い、実際に視聴してみて間違っていませんでした。

名作です。

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レイプされた少女は警察にも友人にも信じてもらえなかった

若い女性によるレイプ被害の訴えを作り話として片付ける警察。だが数年後、酷似した手口の事件が続き、2人の女刑事が捜査に乗り出す。実話に着想を得たシリーズ。

明朝にレイプされたマリーは警察に通報。

駆け付けた警察から話を聞かれることに。初めは問題ありませんでした。しかし、聴取というものは私たちが思っているよりも回数が多いらしく、そのあとも警察署、病院など何度も聴取が行われることに。

普通に考えれば分かることですが夜中まで起きていて3時間寝たかどうかの女の子がいきなりレイプされる。記憶が曖昧になるのは当然です。にもかかわらず、警察はマリーのことを嘘をついていると判断しました。

とは言え、これは意地悪というわけではありません。証拠が何もなかったのです。レイプ犯はコンドームをしていたため体液は残していません。陰毛も剃ってあり、手には手袋。物的証拠が何一つ出なかったのです。

そして、とどめはマリーの育ち。彼女は子供のころ実の両親に虐待されていました。そのあとは何度も里親のもとへと渡り続けていたのです。そんな少女がまともに育つかというと中々難しいのかもしれません。

マリーは昔から人の気を引きたいのか人の邪魔をすることがありました。場合によっては嘘をつきます。そのことを里親の1人に聞いた警察は思ってしまったのでしょう。証拠がないしこれは嘘かもしれないと。

それからはマリーが責められます。レイプされたのは本当なのか嘘なのか。 マリーは虐待された過去があるため大人を怖がっていますし、面倒くさがりなところもありました。

結果、自分は夢を見ていたのかもしれないと考えるようになりました。そのあとに訪れるのは里親や友人からの責めです。 当然嘘つき呼ばわりされ、マリーはますます人間不信になっていきました。

というのが1話の大まかな流れです。

アンビリーバブルの面白いところは警察により捜査です。1話こそ被害者のマリーが中心ですが、2話からは女刑事カレンとアンバーが中心になります。しかも、事件から3年後が舞台です。

じゃあ、マリーは放置なのかと言うとそうでもないんですよね。未来の話をしつつ、1話に必ず5分から10分くらいのマリー視点の話があります。しかも、これは過去の話です。

つまり、未来の話を中心にしつつ過去の話も描いているわけです。この2つの事件がどのようにして繋がるのか。そこがアンビリーバブルの見どころの1つです。

話が逸れましたが、2話からはマリーとは関係のないところでレイプ事件が起こります。それを捜査するのがカレンとアンバーの2人です。当然ですが事件がすぐに解決することはありません。

細かな証拠の積み重ねです。だからこそ、犯人にたどり着くまでがもどかしくも面白く、そして犯人逮捕の瞬間はカタルシスで最高の気分になります。

アンビリーバブルの見どころ

・実在の事件

アンビリーバブルは実在の事件を基にドラマ化しています。

その事件と言うのがWashington and Colorado serial rape casesです。性暴力の事件ということもあってか詳細は書かれていません。ただ実在した事件を基にしているということもあって、様々な人物により感情移入することが出来ます。

実在したレイプ事件を描いたドラマを面白かったというのはかなり抵抗感がありますが正直リアリティも相まって面白かったです。

・カレンとアンバーの仲が深まっていく

別に2人の仲が悪かったわけではありません。

ただ、わずかなすれ違いによりギクシャクしていました。そんな2人が事件や日常を通して少しずつ信用や信頼を得ていく。ヒューマンドラマのような面白さがあります。

・家族のへまで話が進められることはない

ドラマだと家族のへまで物語を進めたり、家族の問題を調味料に使いがちですがアンビリーバブルはそういう要素が一切ありません。

実在する事件を扱っているからか、不必要な要素は取り入れず誠実な印象を受けました。そういうところが物語への没入感を高めますし、不快にもならないため素敵だと思いました。

・オチが素晴らしい

実在する事件を基にすると最悪なオチになることもありますが、アンビリーバブルは最高のオチと言っても良いでしょう。

具体的なことはネタバレなので言えませんが、マリーのとある言葉が見ている私すら安心させるほど素晴らしいものでした。カタルシスもあり、視聴者すら救われた気持ちにさせるのは相当なものだと思います。

以上がアンビリーバブルの見どころになります。これ以降は話数ごとの感想を書きなぐっています。めちゃくちゃネタバレなのでまだ見ていない人は注意してください。

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アンビリーバブルの感想(ネタバレ注意)

1話

レイプされたマリーは警察に通報するも供述が異なるためでっち上げを疑われるというのが1話のあらすじ。

とりあえずイライラしました。眠りから覚めたらレイプされた。しかも、寝てから数時間後のこと。 そりゃ記憶が曖昧なのは当然でしょ。ただでさえ人間の記憶なんてコロコロ変わるんだから、レイプされたショックで細部があやふやなのはおかしなことではありません。

そんな人に大の大人が威圧的に対応すれば混乱するしますます追い込まれる。当たり前のことなのにそんなことを考える頭がない警察にイライラさせられました。

ただ反面、物的証拠がないのも事実です。前例とは異なるレイプ犯だということも分かります。ただ、犯罪者に前例もクソもないですからね。頭がおかしいからどういう行動をしてもおかしくない。

結果マリーは夢だったかもしれないと思い込み、レイプされてないという供述をすることに。最悪なのは周りの人間がマリーを突き放しているということ。 あの感じからしてカウンセラーとそれを受けに来ている人なんだと思います。そんな人たちがマリーを突き放すってありえないでしょ。

仮にマリーが本当に嘘をついていたとしたらそれは明らかに精神に問題があるということ。そこに向き合おうとしないカウンセラーはヤブだろ。最後にマリーが自殺をほのめかす描写があったけどどうなるんだろう…。

2話

マリーの事件から3年後。

同様の手口の犯罪が発生した。

マリーとアンバーの違いは、やっぱり担当の刑事なんだろうか。アンバーはカレンに信じてもらえた。だから、アンバーは様々なことを素直に話せた。対するマリーは信じてもらえなかった。

まぁ一番の違いは精神的なものなんでしょうけど。 でも、それはそれで人によって対応がコロコロ変わる警察クソじゃんってことになるんで、やっぱり警察って…。

というのはさておき、これから過去と未来を同時並行していくみたいですね。 はじめ3年後なのにマリー変わってないじゃんと思いましたが、実際過去の話なので変わってないのは当然という。

ただ、ここらへん最後あたりまで気づかなかったので混乱しました。未来と過去の事件がどう交わるのか楽しみです。

3話

マリーが虚偽の供述をしたことが世間に漏れる。一方で犯人が警察関係者の可能性が浮上した。

最悪すぎる展開。マリーのことがバレて正義の味方ごっこに付き合わされる。ただこれは本当にあったんだろうかという疑問もあります。 そりゃ犯罪なんだろうけど、こういうのをマスコミが追うの?

もしかしたら私が知らないだけで日本でもあるのかもしれないけど、そういうニュースを見たことがないので信じられない思いがあります。

ただ、偽証したことがSNSに流れると当然罵倒が飛んできます。これは些細なことで炎上しているTwitterを見れば明らかです。仮に本当に嘘の供述をしていたとしても私刑が許されるとは思いませんし、マリーの場合は本当なんだから酷すぎる。しかも、裁判所から命令書らしきものが届いているし、どうするんだこれ。

一方で警察のほうは少しずつ捜査が進んでいました。警察側の描写は見ていて楽しいですね。若干いがみ合っていた2人が信頼を得て協力し始める。

にしても、このレイプ犯50代や70代も犯してるんだけどどういう性癖してるんだ…。

4話

カレンたちは合同捜査を始めることに。しかし、証拠や犯人は見つからずにいた。

悲しいですね。マリーと同様の被害があったにもかかわらず、マリーは警察に言えないでいた。それはつまり、ふたたび強く言われたり否定されるのが嫌ということ。そりゃあんな目にあえばトラウマになるでしょう。あまりにも悲惨です。

3年前にマリーは被害にあい、その年に再び同様の事件が起きるということは、もしかしたら3年の間にとてつもないレイプ事件が起きているのかもしれません。そう考えるとマリーを信じられなかった警察の責任は重い。

そして、そんな警察がマリーを訴えようとしている。 酷すぎる反面、弁護士が言うには異例らしいので理由が何なのか気になります。

親に虐待され、ようやく成長したかと思えばレイプされ、警察には信じてもらえず周りからは嘘つきだと非難される。

辛すぎ…。

5話

合同捜査は確信にこそ至らないものの小さな証拠が集まっていた。一方マリーは職場に偽証のことがバレた。

マリーは強いですね。私ならレイプされたあと職場には行かないと思います。しかも、周りには嘘をついた奴だと思われてるならなおさら行きません。しかし、マリーは外を出歩くし仕事にも行く。あまりにも強いです。

その反面、とても脆くみえます。 私は別に虐められたわけでも犯罪に巻き込まれたわけでもありません。ただ、色々なことが嫌になり逃げた経験があります。そんな私だからこそ分かるんですけど、逃げることができる人間は割と強いです。 なぜなら何かあれば逃げることができるから。

でもマリーみたいな人間はギリギリまで我慢し、線が切れると崩壊します。それが精神的なものなのか自殺なのかは人によりますが、マリーは間違いなくそういう人間です。

そんなマリーが今後どうなるのか。恐ろしいなぁ…。

6話

真犯人に近づいた合同捜査。マリーは自暴自棄に陥っていた。警察が犯人かと思いきや違い、ようやく犯人に近づいたかと思いきや2人に増えた。

かなり面倒くさい状況に陥っていますが、それでも2人まで絞れたのは相当大きいです。 とはいえ、結局のところDNAがなければ断定はできません。それをどのようにして入手するか。1人であればレストランで解決だったんだけどね…。中々上手くいかないものです。

一方マリーは典型的な落下っぷりでした。 職場にはおれず、かといって大人しくするにはトラウマがあるんでしょうか。結果外へと出歩き、寮のルールを破り追放される。しかも、裁判は有罪。

てっきり司法取引で何とかなると思っていたんですけど、お金がなかったのかそれとも酒にドラッグが見つかったのか。どちらか分からないんですけど有罪なのは事実。

普通の人間でも普通に生きるにはそれなりのバランス感覚が必要です。それが犯罪者となると本当に難しいというのがマリーを通してよく分かりました。

とはいえ、可哀そうなのは事実でないにも関わらず嘘の供述をしたということになっていること。この問題を解決するには犯人を捕まえるしかありません。

そして、それはマリーにはどうしようもないことです。地獄だなぁ…。

7話

ついに真犯人を捕まえた。

ここまで長かった…。

初めは証拠らしい証拠がなく、警察かもしれないと探り、最終的に退役軍人に行き当たる。偶然は確かにあったけど、小さな証拠を積み重ねることによって逮捕に至った。

その流れは感動すらしますね。すごい。そして犯人が捕まったことでマリーの写真も出てきた。

ラスト一話どうなるんだ。

8話

犯人の327年の懲役が決まりマリーは役所を訴えた。

負った傷が消えることはないだろうけど、考えるかぎり最高のハッピーエンドなんじゃないでしょうか。ただ、これを無邪気に楽しめない自分がいます。 さっきも言ったように傷を負ったのは間違いないからです。

しかも、アンビリーバブルは実在する事件をドラマ化したもの。つまり、現実にマリーのようにレイプされ、周りからは信じてもらえなかった女性がいるということ。

彼女のことを考えるとハッピーエンドで素晴らしいじゃないかとは思えませんでした。とは言え、とは言えです。ドラマとして考えればハッピーエンドなのは明らかです。

そういう意味ではとても楽しく見れましたし、最高のドラマだと思います。

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おわり

アンビリーバブルは性犯罪がテーマなのは間違いありません。ただ同時に虐待などにより普通に育つことができなかった人間がどれだけ社会に適合するのが難しいか、というところも描いていたように見えました。

もしマリーが普通に愛してくれる両親のもとに生まれ、愛情を受け取って育てば人の気を引くために無茶をしたり、大人を怖がったり嘘をついたりしなかったと思います。

しかし、マリーは親に虐待され、様々な里親のもとで育ちました。 その結果がレイプされたことの否定です。私には子供はいませんが、もし子供が出来たときはしっかりと責任をもって、愛をもって接したいと改めて思いました。

ここで終わろうと思ったんですけど完全に忘れてました。記事の初めに触れたボクらを見る目ですが、アンビリーバブルが面白かったと思う方にピッタリの作品なので紹介します。

ボクらを見る目はアンビリーバブルと同じく実在する事件をドラマ化したものです。アンビリーバブルと違うところは被害者の名前が分かっており、ドラマの最後に被害者の現在の仕事と姿を見ることが出来ます。

アンビリーバブルはレイプの被害者を描いているのに対し、ボクらを見る目はレイプ加害者を描いています。 ただし、そのレイプ加害者というのが冤罪だという点。ここが最大の見どころになると同時にひたすら胸糞悪いです。 ボクらを見る目は一気見をオススメします。

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