満州アヘンスクワッド 10話 感想(ネタバレ注意)新天地にて

サスペンス

ここ最近の心配事といえば、死立屋でした。いつどこに現れるか分からない殺し屋で、勇たちが気づいていないとなれば殺されてもおかしくありませんでした。それに勇にはセツと三郎がいましたから、ろくなことにはならないと思っていました。

しかし、前回セツの機転により危機を脱しました。とは言え、死立屋は生きているし勇が今の商売を続けるかぎり、あのような危険から逃れることはできないでしょう。だから、取り合えず死立屋の件は横に置いておくとして、次に心配なことといえば芥子畑でした。

憲兵がやってきたときは関東軍所有の芥子畑を見せることで誤魔化せましたが、そもそもの話をするなら処分場にある芥子畑なんて何時発見されてもおかしくありません。勇ですら見つけることができたんだから、その内誰かしらが見つけていたはずです。

そうなると困ったことになるのは、現在の芥子畑の管理者である勇です。隠し持っていた芥子畑というだけでも拷問されるのに、密造・密売していることが明らかになれば死は免れません。だから、何とかしなければヤバいよなぁと思っていたんですけど、まさかこうもあっさり問題が解決するとは思いませんでした。

もしも死立屋が勇の家にやってこなければ今もあの家に住み続けていたでしょう。そして、例の芥子畑を管理しアヘンを製造していたはずです。

殺し屋から逃げるのはなんてことありませんが、関東軍から逃げるとなるとかなり大変なはずです。なにせ軍隊ですから、多くの人間を勇捜索に動員することができます。

そうならない内に逃げられたのは、ある意味死立屋のお陰なのかもしれません。くそったれな殺し屋ですが、セツや三郎の散髪をしてくれたこと、新天地へと移るきっかけを与えてくれたこと、この二つには感謝しなければなりませんね。

10話の大まかなあらすじ
  • 新天地『熱河省』へとやってきた勇一行
  • 熱河省は芥子を育てるには最適な場所だった
  • 早速とばかりに麗華は三郎とセツにアヘンの製造の手伝いをお願いするも勇は拒否した
  • しかし何もしないでいることが嫌だというセツに勇は言葉が出ないのであった
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災い転じて福となす

タイトル通りの展開じゃないですか。殺し屋に狙われたときはどうなるかと思いましたが、結果を見れば良い方向へと動いています。先の話をするならまだまだ不安でしかないですけど、少なくともアヘン製造という点においては最高の結果と言えます。

勇たちが新天地に選んだのは熱河省と呼ばれるところでした。満州の地理は全くと言っていいくらい知らないのでWikipediaの情報を見てもよく分からなかったんですけど、今でいうところのモンゴルに近いところらしいです。地図を見ると割とモンゴルとは離れているように見えるんですけど、まぁ比較的近いという意味では間違っていないのかもしれません。

熱河省の何が良いのかといえば土です。砂と粘土がほどよく混ざりあい、排水性やらが優れているため芥子栽培に最適な土地なんだそうです。芥子の栽培に最適な土地なんて考えたことなかったですけど、確かに土で栽培する以上は向き不向きというものがありますよね。

しかも、土地が広いのと住民の問題により関東軍が中々手を出せないというのが最高です。勇たちは青幣や関東軍から身を隠さなければなりません。その内関東軍から身を隠せそうなら最高というしかありません。まぁそれでも青幣には見つかりそうですけどね。

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セツの決意

今の商売を大規模にするには、根本的にアヘンを多くしなければ話になりません。しかし、前からアヘンを作っているのは勇一人だけ。新天地に移ってからは、ますます人材を集めるのが難しくなりました。それでどうするかといえば、セツに手伝って貰うというものです。

振り返れば8話の最後らへんで麗華が「いたじゃない…すぐ近くに働き手が」と言ってるんですよね。そのときの予想としてはセツなんじゃないかと8話の感想に書きました。

近くという言葉、勇の反応、そして次のコマにはセツ。となると、セツしかいませんよね。だから今回、麗華がセツにお願いしたことには驚きませんでした。勇の反応に関しても予想通りです。予想外なのはセツの反応。まさか自分で協力すると言うとは思いませんでした。

これも8話の感想に書いたことなんですけど、セツが協力してくれるかは微妙でした。なにせ勇がアヘンを作っているという事実に戸惑っていましたし、なによりアヘンに関わるということは危険がついてくるということです。だから厳しいんじゃないかと思っていたんですけどスムーズに話が進みました。こうなると勇がどうやったら納得するかの話になるんですけど、セツの決意した姿を見ると勇の性格では断れません。

確かにセツが危険に近づくのは間違いありません。でも、セツが言うように既に巻き込まれています。勇がセツや三郎の兄弟である以上危険から逃れることはできないでしょう。それこそ勇が死ぬか、全てを放り出して日本に帰るか。それしか道はありません。

しかし、勇を含めた三人の兄弟は茨の道を行くことにしたのです。果てしない道のりだからこそ面白い。てのは、まぁ漫画を読んでいるからこそ言えることなんですけど、事実だからしょうがないよね。続きが楽しみです。

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