Netflix『天才の頭の中』感想(ネタバレ注意)ビル・ゲイツの現在を知ることができる

ドキュメンタリー

ビル・ゲイツと聞いて何を思い浮かべますか?

マイクロソフトの創業者。世界有数のお金持ち。慈善家。大体の人はここら辺を思い浮かべると思います。そして、ビル・ゲイツは有名なため、私たちの印象がそんなに違うことはないでしょう。

しかし、現在のビル・ゲイツとなるとどうでしょう。

20年くらい前にマイクロソフトのCEOを辞め、5年くらい前に会長職からも退きました。では、現在のビル・ゲイツはなにをしているのか。 慈善活動です。

約20年前に創設したビル&メリンダ・ゲイツ財団という財団で活躍しています。ここら辺まで知っている人はやはり有名人ということもあり多いのではないでしょうか。

しかし財団で具体的に何をやっているのか、公表はされていますがそこまで日本のメディアには取り上げられないので知らない人が大半だと思います。

私は知りませんでした。

しかし興味はある。

そういう人にピッタリなのが天才の頭の中: ビル・ゲイツを解読するというドキュメンタリーです。

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聖人のような男ビル・ゲイツ

お金持ちが寄付をするのはそこまで珍しいことではありません。

しかし、莫大な私財を投じて様々な問題を解決しようとする人は少ないと思います。そんなことをやっているのがビル・ゲイツです。

1話目は発展途上国の衛生問題を解決しようとする話になっています。私たちにとって当たり前のトイレ。仕組みは分からなくても、大なり小なり用をして流す。それだけで全てがスッキリします。

しかし発展途上国はそうもいきません。

まず下水などがないため機械的に流すことができません。流せないので当然排水処理などもできません。ではどうしているのか。穴を深く掘りそこに流す。そもそもトイレなどを設けず川などでする。どちらにしろ便は川や海で処理することになります。

それだけならまぁ問題ないのかもしれません。 しかし最悪なことに飲み水なども同様の川や海で賄っているのです。つまり、彼らは便が混じった水を飲むなどしているというわけです。

そんなことをすれば病気になりますし、発展途上国なので満足に治療できないことのほうが多いです。 結果多くの子供が亡くなります。その問題を知ったビル・ゲイツが解決しようとします。

じゃあ、多くのお金を使って下水道を作りますね、とはならないのが現実。そもそも下水道を作るには時間もお金もかかり過ぎてしまいます。そこで登場したのがトイレと排水処理が一体化した夢のような代物です。しかも、便を利用することで発電を行うというものだから驚きです。

しかし、そんなものがそう簡単に完成するはずもなく…。というのが1話の大まかな流れです。

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ビル・ゲイツの現在と過去

天才の頭の中というドキュメンタリーはビル・ゲイツの現在だけを追ったものというわけではありません。

ビル・ゲイツの両親、幼いころの親友、妻メリンダとの出会いも描かれています。とくに1話はその色が強いため、ビル・ゲイツの過去を知りたいという人にも最適の1話です。

2話目はポリオの解決と学生時代の親友・マイクロソフト共同創業者の話になります。

ポリオとはウイルスによって四肢が弛緩する感染症です。とくに子供に多く見られるため小児麻痺とも呼ばれるんだそうです。 という説明をみてもピンとこない人はいるんじゃないでしょうか。なにせ日本ではすでにワクチン接種により撲滅した病気ですから。

しかし発展途上国は違います。何故なら、発展途上国にはワクチン接種ができないところもあるからです。 その問題を解決しようとする話が2話になりますが、どちらかというと今回は幼少期のころの話のほうが多めです。

具体的に言うと学生時代の親友ケントとマイクロソフト共同創業者ポールのことです。 もっとビル・ゲイツのことを知りたいという人には必見の回となっています。とくにケントに関してはビル・ゲイツのファンであっても知らない人物でしょうしね。

3話目は最近話題になったCO2排出量を軽減するには、という話になります。

CO2、つまり二酸化炭素の排出量を軽減するにはどうすれば良いでしょうか。単純に考えると石炭などの化石燃料を使用しないことです。しかし、それらを使用しないことには現代の文明を維持することはできません。

まさかCO2を排出しないために原始時代に戻りましょうと言われても誰も賛同しないでしょう。いや、一部の人は賛同するかもしれませんが現実的ではありません。

そこでビル・ゲイツの考えが原子力発電です。まさか、と思う人もいるでしょう。とくに日本の場合、福島のことがありましたから否定的な人は多いでしょう。そして、それはアメリカ人も変わりありません。

しかし、理論的に考えるビル・ゲイツは違いました。確かに「危険だ」という認識は持っているようですが、それはあくまでも古いシステムを用いているからだと言います。現代の技術を用いれば安全に原子力を利用できる、と。

実際原子力でエネルギーを賄えるのであればCO2の排出量を抑えることができます。しかし、システムを完成させるためには実験が必要です。それも一つや二つではなく、大量の…。

それを可能とするのが中国の存在だった、というのが3話の大まかな流れなんですけど、単純な面白さで言えば3話がダントツだと思います。

ここまで見ればビル・ゲイツは聖人のような男だと思ってしまうのも頷けると思います。それと同時にこれほどの私財と人的資源を動員しながらも解決できないのかという恐ろしさというか絶望のようなものもありました。

まぁ私は楽観的なのでビル・ゲイツのような人物でも上手くいかないんだから私みたいな凡人が失敗するのは当然だよね、と言うしょーもないオチに落ち着いてしまうわけなんですけど。

なにはともあれビル・ゲイツには長生きしてほしいなぁと思いました。

今後の動向に注目していきたいです。

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